幸せの新基準と大雪の関係

お野菜高うございますねえ。まあ、野菜を数日切らしたところでそうそう身体がおかしくなるわけでもないですし、買わなきゃいいだけなんですけどね。

飲食店なんかは原価が上がっちゃって大変だったりするのかもしれませんが、こういう時ですから思い切って値上げするか、野菜メニューを減らすかしたほうがいいんじゃないでしょうか。

郵便とか(高校生バイトの諸君ご苦労!)、宅配便のみなさんもたまらんでしょうね。到着が遅れたとか言って文句言っちゃいけませんよ。届くだけでもありがたいとおもわないと。(と、日本通運のページ[nittsu.co.jp]を見たら、「配達不能」な地域もあるみたい)

ここでいきなり話は拡がりますけど、先日「みんな妙に疲れてるみたい」でもちょこっと書きましたけど、JR西日本の事故とか、耐震強度偽装とか、いろんなシステム障害とか、構造は似たようなものなんじゃないかと思うのです。

つまり、消費者の立場ではものすごくいい世の中になった反面、生産者(サービス提供者)の立場では 地獄になっているという気がするわけです。80円バーガーからマンションまで、何でも安くなりましたけど、無駄を省いて安くなったのか、どこかズルして安くなったのかがわからない。システム構築の世界では、新興ベンチャーが後発の利点で開発費(人件費)とかインフラのコストをかけず、安いソリューションを出してくるのに対抗して、既存の大手会社がコストや納期を無理に厳しくするもので、下請けの人たちが苦しくなる。

いっぽうでお客さまは神様ですよ。どこの会社も「顧客第一主義」「CS(顧客満足)向上」を掲げて、24時間365日体制でサービスを提供してくれる。100%うまくいって当たり前、電車は時間通り来るのが当たり前(もちろんそれが理想なんですけれど)。ちょっとでも対応をしくじれば、とたんにネットで「使えねえ」と大騒ぎ。

同じ人がある時は消費者であり、ある時は生産者であるというのが普通だと思うんですが、自分がその立場だったら・・・とか考えたら、なかなか文句も言えない気がするのです。じゃなかったら自分の仕事のクオリティを上げて、胸を張って文句を言うか、どちらかですわね。そのあたりにちょっと偏りが出てきているんではないかと。ふだん顧客対応とかでストレスがたまっている人が、ちょっとばかし電車が遅れた時にここぞとばかり駅員さんにキレているんだとしたら。時代の流れとはいえ、消費者>生産者の一方的な関係がどんどん進んでいくのはいいことなのかどうか。

『下流社会』[amazon.co.jp]なんて本が売れているみたいですが、経済格差とか能力格差とかいうのとは別に、人生の中で「消費者/生産者」比率がどれだけになっているかが幸せの基準になるような気がする(日経だかBPだかでそんなアンケートを見たような気がするけどソース見つかりません)。そう考えると、いまいちばん幸せなのは、老人と子ども、あと一部の学生と主婦かな?(生活保護でがんばっている人はちょっとわからないけど。)会社の中でも、お客さんと向き合ってお金を稼ぐCS担当とか営業は底辺で、プロモーションとか調査とか、お金を使って代理店を蹴っ飛ばす部署が上流。

うーん、「お客さまは神様」は間違いじゃないと思いますけど、そう言ってる会社や店が必ずしもいい所ではないと思う。「これだけのサービスだからこの値段。納得できなければ買わないでいいよ」と言わなきゃいけないし、言えなきゃいけない。客の側も「これだけ払うからこれだけのサービスを間違いなく提供しろ」と言えるようでないと。ただ「安くしろ」じゃなくて価値と価格の妥当性を追求するってことです。

消費者>生産者のパワーシフトを止めろといっているのではないのです。消費者は得た力の有効な使い方を考えるべきだし、生産者は客にこびへつらうのではなく、客を選んでつきあうくらいにならなきゃいけないのではないかと思うのです。


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