FedExのロゴに隠されたものとは

The Man Behind the FedEx Logo(FedExのロゴの背後にいる男)

フェデックス国際的な貨物の取扱でおなじみのFedEx[fedex.com]のロゴであります。さあ、ここに何かが隠れています。

・・・わかります?

オレンジ色のEとxの中に右向きの矢印がありますでしょ?

みつかりました? これは誰かに言いたくなるネタですよね。

このThe Sneezeというサイトの作者がこのことを記事にしたところ、読者の紹介でロゴのデザイナーLindon Leader氏にコンタクトができたというので、上でリンクした「FedExのロゴの背後にいる男」の記事につながるわけです。その中で興味深いやりとりがあったので抄訳。

Q: あなたがこのロゴをデザインするなかで、この文字列のなかに矢印が入ることに気づいたのはどの段階ですか?
A: これはロゴの準最終選考(semi-final)に残った6つの案のひとつだった。その時点で、Eのとなりに小文字のxを置くと、矢印っぽい感じになるのに気づいたんだ。それはすごく抽象的というか、あまりよくわからないレベルのものだけどね。でもこの「矢印」っていうコンセプトを入れられれば、「スピード」とか「正確さ」みたいな意味を持たせられると思った。他のデザイン案のなかにはもっとわかりやすく矢印をデザイン化したものもあった。でも矢印を「隠している」ものはなかったんだ。

このあと、フォントのいじり方についての説明の後、非常にいい質問。

Q: なぜ矢印を「見えるか見えないか」というものにしたんですか? 輪郭線を出すとか、色を付けるとかしてもっと目立たせようという誘惑はなかったんですか?
A: このデザインが最終決定する前に、FedExの広報代理店が「スピードと正確さ」というポジショニングを強化するためと称して、矢印を強調しようとしてきたよ。それでいろいろと横やりを入れてきたんだが、Landor(サンフランシスコのデザインコンサルタント会社。当時Lindon Leaderもここに所属していた)はそれをはねつけた。「バカを言うな。絶対にダメだ」
このデザインにおける矢印は「オチ」みたいなものだ。それに気づかなくても充分に力のあるロゴだけど、誰かがこの矢印に気づく。そうしたらもうこのことが忘れられなくなるし、「このロゴに何が隠れているかわかる?」と誰かに言いたくなる。その大事なオチを前もって説明するようなことはできないだろう?

わたしこれ読んで感動しましたね。「アイデアを出す人間が偉いんじゃなくて、それにOKを出す人間のほうが偉い」というのは、デザインとか、商品企画なんかに関係する仕事をしている心ある人なら痛いほどよくわかってることだと思いますが、ふつうは代理店とかに「これじゃわからないよ。なんかこう、いい感じの色つけてよ」とか「個人的にはこれいいと思うんだけど、お客さんが『縁取りをつけろ』って言うんだよねー」とか言われたら、下請けのデザイナーとかは奥歯を噛みしめながら従わざるを得ないものだと思うのです。

しかしそれを事務所は断ったし、そしてFedExはそれでOKとした。その結果、フェデックスとは何の関係もない私までがわざわざこの話を広めようとBlogに書いている。伯楽はあらまほしきことなり。


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3 Comments

  1. ろくろー

    いやぁ、スッキリ!ずっと気になってたんですよねぇ!ありがとうございます。
    このサイト、面白いです。また寄らせていただきます。

  2. moriy

    >ろくろーさん
    コメントありがとうございます。ろくろーさんもまた誰かにこの話をしたくなりました?
    最近、mixiのだまし絵コミュニティからリンクをいただいたみたいで、このページだけ異常にアクセスが伸びてます。
    またおひまなときに遊びに来て下さいまし。>みなさま

  3. Pingback: 【眺墨賞】Mozilla #003 – すみながめ

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