自分が「おカネになる」という意味

もはや「ゴーログの木村さん」と言った方が通りがいいくらいの木村剛さんの新刊です。ひじょうにまっとうな本です。買うべし。

おカネの発想法 – 財産と生活を護りながら本物のおカネ持ちになろう!

おカネの発想法いつまでたっても「金儲けハウツー」のハッタリにダマされている人に・・・というか、中学の教科書とかでこの本を使うべきですね。「お金とはなにか」という話を貨幣の歴史をたどるところからはじめ、株式会社の成り立ちを説明した上でやっと資産運用の話になる。「教科書にしろ」というのは「教科書的」という意味ではないですよ。多少説明は端折っているところもありますが(そういうところは参考図書を読むべきですね)、ます最初の一冊として内容が詰まっていて読みやすくて非常にいい。

木村さんの本は『会計戦略の発想法』(なぜ株式会社のディスクロージャーが大切か)、『戦略経営の発想法』(経営の本質は何か)あたりを読んでいて、ビジネスはカッコつきの「ビジネスモデル」なんかじゃなく、お金儲けの欲望でもなく、何かを成したいという経営者の熱意で決まるんだ、という主張に熱いものを感じていましたが、やはりこの本でも「経営は健全な狂気」という言葉や「自分がおカネになれ」というメッセージが熱いです。

ただの紙切れに過ぎない紙幣が「価値あるもの」として通用しているように、個人も自分がどこで通用するかを考えなければいけない、というのが「自分がおカネになる」という意味なんですが、ものすごく力のある比喩ですよね。

往年の古今亭志ん生師匠なんかまったく「いるだけで価値がある」状態だったんでしょうし、談志師匠もあれだけ言いたいこと言っても平気でいられる(ように見える)のはやはりどこでも通じる芸(を背景にした存在感)があるからですよね。

もっと言えば、100戦100敗みたいな感じなのになぜか一国のリーダーになっちゃった漢の劉邦とか三国志の劉備とかも、その人間性自体がおカネになっていた例と言えるでしょうか。(話を大きくしすぎかな)

そんな境地まで行けるかどうかはともかく、単なる投資指南ではなく「人間いかに生きるべきか」まで考えて書いてあるという点で、「賢いカップル」本と同様おすすめです。大旦那・竹田和平さんの話で指摘した「継続的収入の重要性」や「株を買う=オーナーになること」という考え方も書かれていて、非常にワタシ好みな本です。

いろんな案件を抱える中、「おまえはどうなんだ」(どこまで自分が通用してると思っているんだ)というツッコミがくることをわかっていて、こういうことを書ける木村さんの腹の据わり具合はたいしたものだと思います。ホント。

で、まあこの「自分がおカネになる」ということの延長で、この先個人の広告市場が伸びるんじゃないかと思ったりしてるんですが、その話はまたこんど。


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