ドキュメント・尿管結石

8月19日(金)の午前4時ごろ、脇腹の痛みで目が覚める。

筋肉の痛みでは、ない。といって下痢とか食あたりとかいう感じでもない。一度トイレに行って、また布団にもぐり込む。

30分くらいしてまた目が覚める。もしかしたら眠っていなかったのかも知れない。脇腹ではなく背中(腰の辺り)が痛む。さっきトイレに行ったばかりなのに残尿感がある。

何となくこれは腎臓じゃないか、と思い始める。腰のベルトのラインの右側に鈍い痛み。

再度トイレに行くが、なにも出ない。痛みはだんだん強くなってくる。寝ながらも姿勢の取り方によって痛みが違う。

6時ごろ、意を決して起きあがり、洗顔・ひげそり。ブラウザを立ち上げて「腎臓 残尿感」などで検索すると、泌尿器科系のページがいくつか出てくる。痛みはすこし治まって来ていたけれど、イヤな予感がするので病院に行くことに決める。この判断をしていなかったらとんでもないことになったかもしれない。

駅まで歩く。暑い朝だったにしても異常に汗をかく。電車の車内に入るとクーラーの冷風が当たって異常に冷える。席が空いたので座る、だいぶ楽になるが汗は止まらない。シャツが皮膚にべったり貼り付いてくる。

JRに乗り継いで五反田のNTT東日本関東病院[ntt-east.co.jp]へ。のどが渇いたので五反田の駅でポカリスエットの500mlペットボトル入りを買う。

8時過ぎに受け付け。泌尿器科の診療開始は8:30からで、窓口で整理券を受け取る。

ソファーに座って待つ。けれどこの時点では座っても楽にならない。むしろ腰の痛みが増す。じっとしてられなくてトイレへ。ほとんど出ないのに残尿感は強い。そうしている間にも腰の痛みは強くなってくる。汗があごから床に流れ落ちる。洋式トイレから立ち上がる気力が無くなってくる。

足元に緊急用の呼び出しボタンがある。・・・が、そのままの格好で運ばれるのもたまらないので、意を決してトイレを出て、フラフラしながら受付へ行く。「すいません・・・いま痛みが来てるんで・・・順番早めてもらえます?」

「じゃ問診票書いていただけますでしょうか」うー、そういうことはもうちょっと早く教えて欲しかった。歯を食いしばりながら書く。名前と「腰の痛み、右側、残尿感」くらいしか書けない。一番下に「前立腺ガンだった場合は告知を希望されますか?」というような項目があって「こんなこと全員に聞くのかよ」と思いながら丸をつける。

待合室に案内される。そこでも座っていられない。「検尿できますか?」いや、出ないと思うんですけれど。

「横になりますか?」さらに案内されて診察室と診察室の間の廊下のすみっこにある簡易ベッドへ。この時点で腰の痛みは激痛になっている。のたうちまわっても痛みが変わるわけでもなく、だんだん手足がしびれてくる。看護婦さんがパーティションで区切って、その場所の蛍光灯を消してくれるのがありがたい。偏頭痛の発作の時も暗い方が苦しさが軽減するけれど、発作的激痛には暗闇が効くのだろうか。

診察室から年配の男性の声。尿漏れ問題を熱く語っておられる。30年後は我が身だ。

そのおじいさんが戦争経験者かどうか知らないけれど、何となく沖縄戦のことを想像する。当時、部隊が移動する時、自分で歩けない傷病兵はその場に置いて行かれたとか。治療技術も材料も無く、とりあえず足を怪我したら足を切断する、みたいな状況で、消毒もせず、傷口にウジがわいた傷病兵が転がっていて、仲間は別の場所へ去っていく・・・。このとき、置いて行かれる兵士の枕元には青酸カリが配られたらしい。

いま枕元に青酸カリがあったら飲むかなあ・・・と、順番が回ってきたらしい。身動きが取れないので先生がこっちに来てくれて、エコーの検査機が運ばれてきた(らしい)。腰の辺りの皮膚にゼリーが塗られ(それだけでもうめき声が出る)、検査機が当てられ、「ああ、パンパンになってるねえ(腎臓が張っている)」という声。

「痛み止めの坐薬入れます」と看護婦さんの早業。今回学んだんですけど、坐薬は思い切りですね。一気にある地点まで挿入するとそのまま勝手に入るようにできてますから、「ためらわず一気に」が坐薬挿入のコツです。

10分くらいすると、手足の感覚が戻ってくる。一方で意識が腎臓部分に集中してしまうのと、浅い呼吸しかできないような気がして、つらさは変わらない。なんというか、木の棒が右臀部くらいから差し込まれて、腎臓を突かれているような感じがする。努力して呼吸するようにしながら、出産の苦しみを想像してみる。たぶん出産の方がつらいに違いないと思いこんでみる。

さらに10分すると、すーっと痛みが引いていく。と同時にアタマがボーッとしてくる。

看護婦さんがこちらをのぞき込む。起きあがれる。車いすを用意してもらってレントゲン室へ。途中で検尿。赤ではなく茶色い尿が出る。こういうのを血尿というのか。

診察室に戻る。あらためて先生とご挨拶。レントゲンでは確認できなかったものの、症状とエコー、検尿の結果から見てほぼ尿管結石に間違いないとのこと。一週間後に精密な検査を行う予約をして、痛み止めの坐薬(ボルタレンサポ)[yahoo.co.jp]と、尿管の動きを抑える薬(チアトン10mg)[yahoo.co.jp]と処方してもらう。

あとは水を1日2リットル以上飲んで尿の出をよくするようにと。そのうち出てくるものなんだそうで。

午後から出社するも、アタマがボーッとしたままなので、たいして仕事がすすまない。とりあえず水を飲む。

うちに帰ってから、詳しく説明している金沢医科大学のページを見つけました。

尿路結石患者は正常人とどこが違うのか?
● 尿中に多くのカルシウムまたは蓚酸を排出する.
● 尿中に多くの凝集した結晶を見る.
● 尿中の阻止因子が欠乏している.
● 尿中に促進因子が多い.
● 尿の停滞,感染,濃縮がある.
● 偏食が多い.一度に多く食べる.
● 動物性蛋白,砂糖,牛乳摂取が多い.
● 経口水分摂取量が少ない.
● 環境因子(暑くて発汗)が影響.
● ストレスが多い.30〜60歳の中間管理職.

思い当たるのは「経口水分摂取量が少ない」「暑くて発汗」ってところですね。思い返すと前日の夜、ちょっと脱水気味だったんですが、水を飲まずに家までガマンして、ビール飲んでしまったんですよ。看護婦さんも「夏場の夜になる人が多い」って言ってました。

さらに調べると、自分の体内にできた結石を写真に撮っている猛者[asahi-net.or.jp]を発見。私のはこれほど大きくないと思いますが、こんなギザギザのものが詰まっていればそりゃ痛いでしょう。

この記事を読んでいるみなさんも、ふだんの水分補給を心がけてくださいまし。あと、脇腹から背中の痛みを感じたら早めに病院へ。私は病院でのたうち回ったので安心でしたが、ヘンにガマンして道端でぶっ倒れたら非常に危険ですのでね。

翌日目が覚めると、相変わらず血尿が出るものの痛みはおさまっていました。念のため坐薬は持ち歩いてます。結石持ちとしての生活がしばらく続くわけです。次回に続く。

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