ネット通販の勝ち組?

単なる思い出話ですけど。アメリカでAmazon.comがヒットした頃(まだYahoo!は日本に来ていなかったかも)、「日本でのネット通販の可能性と市場予測」みたいな調べ物をしていたんです。

当時お役所や大企業が取り組んでいた「電子商取引プロジェクト」みたいなのは軒並み不振で、「日本はアメリカみたいに国土が広くないし、規制も多いからもともと通販は広まらない」というような意見を聞きました。あと「日本人はカードを使わない」とか「ネットはオタクしか使わない」とかいう言い訳も多かったような。

その当時から「百貨店ECは失敗する」など的確な指摘を続けた三石玲子さん(故人)の1999年の文章で「ネット通販は金より「知恵」と「センス」」というのがありました。当時の状況がよくわかって、いま読んでも非常に正しい内容だと思います。

で、それから7年くらいたちましたけど、うちの親戚や近所のおばさま方まで、ネットで海外商品を買ったりする世の中になりました。それまで通販なんて信用していなかった人まで使っているんですから、ネットは潜在的な通販利用者層を掘り起こしたといえるんじゃないでしょうか。(自分の関わっていたプロジェクトはひっそりと消えてしまいましたが)

結局、

  • 店舗・倉庫・物流コストを圧縮して価格を安くできる(デルなんかこれの究極ですね)
  • 規模の小さな地方の店でも、専門性があれば全国区で勝負ができる(楽天にこの手のお店が多いです)
  • データベース検索の容易さで膨大な品揃えが実現できる(アマゾンは革命でした)

というようなネットの特長を理解して、「知恵」と「センス」を投入してきた会社が残ったと。

とはいえ、もしかしたら7年後には上に書いたような会社もなくなっているかもしれないです。このコーナーでネット通販の話をするときは上の「勝ち組」サイトにリンクすると思いますが、「勝ち組」って言ってもあくまで「現時点では」の話なわけで、マンボウ的展望でみればどうだかわからないんですよね・・・。


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