高田馬場「とん太」の特ロース定食

友人S氏に誘われて高田馬場の「とん太」（東京都豊島区高田3-17-8）へ。

livedoorグルメ[livedoor.com]あたりで非常に盛り上がっていて、みなさん絶賛されてますが、ホントに素晴らしいです。

平日の夜7時過ぎ。駅からけっこう歩くせいか、お店は空いていました。のれんをくぐると右手にカウンター、左手に２テーブルの座敷。カウンターの中には髪を束ねた（「職人」というより「芸術家」風）のご主人。座敷をすすめられて着座。壁際に並ぶのは古い和箪笥と英B&W[marantz.jp]のトールボーイ（柱）型スピーカー。なかなかこだわってらっしゃる。

店内は禁煙。テーブルの上には複数種類の塩とウスターソース。

ふだんはヒレカツ派のわたくしなんですが、S氏に勧められて「特ロース1890円」を。ゴマをすりつぶしながら待っているうちに運ばれてきました。これにご飯とみそ汁（３種類から選べる）、漬け物がつきます。

特ロースカツ

まず何もつけずに一切れ。コロモがとても軽く、充分に味がします。肉の味、揚げ油の味、たぶん衣自体にも味付けがしてあるんじゃないかと思いますが・・・うまい。

続いて塩で一切れ。これまたうまい。なんというか、方向性としては高級な天ぷらに近いのか（テレビで見るだけですけど）、ソースをドボドボかけてどんぶり飯といっしょにかっこむというのではなく、いい素材を使って、塩だけでさくっと食べるとうまい。ソースでも食べてみましたが、塩だけのほうがいい感じ。

ロースカツ断面

肉の脂がすーっと入っていくんですよ。わたし脂身はあまり好きではないんですが、このロースカツは脂の感じが口の中にのこらず、すっと消えていく。キャベツやご飯、ビールなどで口の中を洗い流さなくても、お茶とみそ汁だけで充分ひと皿おいしくいただけます。食べ始めたら無言になり、その人にとってトンカツのルールを変えてしまうメニューになること請け合い。

こうなるともうキャベツは要らないんじゃないかという気がしてきます。ご飯もやわらかめに焚いてありますが、もうちょっと固めで、量がすくないほうが好みかなあ。次回は単品＆「キャベツ少なめ」で頼んでみます。

ともあれこれだけのお店で行列なしに入れるというのは驚き。強くおすすめしたい。

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