さて、最近何かと話題のスポットの、従業員用トイレの写真を送ってもらいました。
ふむ、シャワー付きトイレで、洗面台も便器もINAXの「プロガード」[inax.co.jp]製品で統一してるみたい。ちょっとしたものを置けるスペースもあって、ぱっと見にはコンパクトにまとまっているように見えます。
が、このオフホワイトの空間でグリーンに輝く石けんディスペンサー（水石けん供給栓）に注目していただきたい。おそらくINAXのKF-24、のはず。これ、おかしいでしょう？
ふつう、石けんディスペンサーは、洗面台の洗面器部分の上にあるはずなんですよ。それがなぜか、トイレットペーパーの上にある。つまり、用を足して手を洗おうという人は、一度手を濡らし、水滴がポタポタ落ちる中、右手をディスペンサーのところまで持っていき、水石けんを取り、また蛇口のところまで戻さないといけない。なんというデザインなのかと。
さらにいうと、このディスペンサーのボタンの形からして、右手の掌底部分で押して石けんを出す形になります。その状態で出した石けんを下に垂らさず戻すには、指をぴっちり閉じて、指部分だけで液を受けてそーっと手を運ばないといけない。
しかも下にあるのがトイレットペーパーホルダーってどういうことよ。石けんが下に落ちて、おしりに当たるトイレットペーパーが緑色でヌルヌルっていう状況になってもいいわけ？
とても有名な建築家さんが手がけたというのが話題のこの建物。従業員用トイレのレイアウトなんかは別の人がやってるんでしょうけど、とりあえずデザイン関係者全員にこの文章を読んで恥じ入ってほしい。おそらくなんかの事情があってのことだと思いますので、その事情を知っている人のタレコミも待ってます。
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