見ざるを得ない広告とは

大学の頃(うわ、もう10年近く前だ)、学園祭かなにかで雑誌を売ろうというので、キャンパス内の舗装された道とか、駅の階段を降りきったところの地面(つまり階段を降りる時の視線の先)にロウ石とチョークで広告を描いたことがありました。通勤・通学時間になると大量の学生が踏んでいくのでお昼までに消えてしまったんですが、いま考えてもいいアイデアだったのではないかと。その後恵比寿の駅とかで構内の床を使った広告(フィルムを貼り付けるような感じ)を見つけた時には、「なんで階段の下に置かないんだ?」と思ったもんです。「安全上問題がある」とかいう規制があったんですかね? 逆に下り階段で目の高さにある広告、あれちょっと弱いですね。正面を向きながら階段を降りる人ってそういないでしょ。

TiVOとかスゴ録とかのHDDレコーダーでテレビCMは飛ばされる、という話で、いろんな人が別の広告方法を考えてくるでしょう。TiVOは早送り用のCMを流すって言いますし、選挙の開票速報みたいに画面を分割して、サブ画面ではつねに広告を流し続けるっていう手もありますね(広告と番組との区別を時間軸ではなく画面の面積でつけるわけです)。ただ、そのうちどちらも技術をハックする「神」が現れて、無力化されてしまうんでしょう、きっと。

技術的な対策は別の技術ですぐ無力化されてしまうのであれば、コンテンツ自体を広告にしてしまえ、ということでペイドパブ的な番組ばかりになっていくんだろうというのが私の予想・・・というか現実なんだろうと思うんですが、一方で「階段の降りきったところ」的な、どうしても見ざるを得ないところに広告を置く手法も進歩していくに違いない。先日書いた「リアルタイムで見ないと意味がない番組」の広告価値が高く取引されるでしょうし、リアル世界では、

  • 渋滞にハマった自動車のなかのカーナビ向け広告(ってもうあるのかな?)
  • 電車の中の液晶画面での広告(これはありますね)
  • エレベーターの階数表示広告(これおもしろくないですか?)
  • ホテルの天井広告(探せばあるかも)

とかが重要になってくるんじゃないかと思います。

一方、インターネット広告で「見ざるを得ない」広告ってなんでしょうね? バナー広告とか、エキサイトの全画面Flashとか、ポップアップ広告(あるページにアクセスしたとたんに別のウィンドウが開いて広告が表示される)なんかはそういう意図のものですよね。

でもこの一連の広告ってわりと簡単に消せる(無視できる)ものなんですよね。広告会社のドメインから送り込まれているデータをブラウザに表示させないソフトとか、ポップアップ広告を抑止するツールバーとか。そうなると、うるさいと思われるかどうかのギリギリのところまでしか露出できない。そういば一時期ほどポップアップ広告ってなくなりましたね。

ネット広告というと、とかくクリック数把握とかを問われますけど、露出(認知)を求められる広告もあるはずで、必ずしもそこからどこかにリンクできなくてもいいわけですよね。そう考えれば、まだまだ広告媒体はあるんじゃないか。

ということで、ここでいくつか、まだGoogleもMicrosoftも進出していない「無視できない」広告を考えてみましょう。

  • ハンドルネームを売る(「moriy@ipod買うならamazon&広告コード」みたいな名前で掲示板に書き込むと100回書き込み当たりいくら、とか)
  • メールの題名を売る(「飲むならホッピー:忘年会のお知らせ」みたいに題名の頭に自動挿入)
  • ページタイトルを売る(「カナダ旅行ならJTB:まんぼうライフ:オーロラを見に行こう」みたいに、検索エンジンに表示されるtitleタグ部分の頭のほうに自動挿入)

どうでしょう? いまから取り組めばGoogleを出し抜けるかも!?

2ちゃんねるも、「名無しさん@○○」の○○部分を売るとかしないんですかね?(スポンサーが付かないか(^_^;))


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